上海古島莎保得紡織品有限公司はファッション・クロス・フルシマと上海古島時装有限公司が試験検査機関の毛製
品検査協会と業務提携して02年4月に設立した。毛製品検査協会上海試験センターとしての機能を備えている。全体
の業務内容は品質性能試験、製品の外観検査、成績書の発行、補修・修整、出張検品だが、主要業務の品質性能試
験では同上海試験センター名による試験鑑定証明書および品質試験報告書を発行する。これら試験・検査機関の証明
書は、日本市場向け製品で特に大手量販店向けでは不可欠と言われている。同協会から日本人2人が常駐して技術
指導にあたっている。 古島莎保得の強みは同公司の総経理に他の試験検査機関で活躍したベテランを迎えているので、単に試験して結果 を示すだけでなく、どうしたらいいかアドバイス、指導できる事。試験、検査すると不合格のものが多いのが現状なので
、「不合格になったらどうするか、どう指導するかが重要」(渋谷勝利総経理)という。 古島莎保得が主要業務としている品質性能試験は生地試験を主体に染色堅牢度(対光、洗濯、水、汗、摩擦など)、
物性試験(引っ張り強さ、ピリングなど)、分析試験(混用率、ホルマリン定量など)、製品の対洗濯性(外観変化、収縮
率など)。これらの試験に必要となる設備は必要最低限そろえている。
補修・修整は生地、製品ともに対応。中稀、織段、色むら、糸むら、筋立て、プリント色抜け、未染糸、ネップ、糸抜け、
織きず、飛び込み、汚れ落としなど。
なお、古島莎保得と同じ構内続きですぐ近くには、年間1000枚を扱うという検品会社の上海古島時装有限公司がある。
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